医療保険への加入は必要なのか?

家計管理

医療保険はどのような方が必要なのでしょうか?

医療保険が必要な方は「入院時に必要な医療費を貯えていない方」です。

ここだけ見ると大多数の方が心配になるかもしれません。

ですが、日本の医療事情や健康保険制度等から加入は必須ではないと考えております。以下に医療費と生活費の観点で記載します。

医療費には、心強い高額療養費制度の存在

高額療養費制度とは、ひと月の医療費上限が設けられており、上限を超える医療費は負担は発生しないことになっております。※年収によって負担額の上限は増減しますので下記の表を参考にしてください。

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このように仮に入院をして手術等の治療をし、ひと月の医療費が高額になってもある一定の金額の負担のみということになります。ただし、治療や入院が翌月以降も行われる場合は、月単位での医療費の負担が必要ですのでご注意ください。

給与の補填は、傷病手当という優秀な制度

傷病手当は病気等の理由で長期就業できない期間に支給される手当のことです。大まかな表現になりますが、ひと月の総支給額の約2/3程度が支給されます。この場合、手当には税金や社会保険料が発生しませんので実際の可処分所得に近い金額が受取れることとなります。

つまり、この期間の給与を補填する目的で医療保険に加入する必要は少ないということです。ただし、社会保険に加入している方が対象となりますので、国民健康保険等に加入されている方は対象の有無を確認する必要があります。

加入が必要な方と不要な方について

以上のことから、傷病手当、高額療養費制度両方が対象となる方は、医療費を自力で負担できる程度の貯蓄があれば医療保険へ加入はしなくて良いということになります。

傷病手当が対象とならない方は、その間の生活費と医療保険を支払える貯蓄がなければ、医療保険やその他の保険へ加入を検討する必要があるかもしれません。

医療保険への加入を見直すことは、貯蓄率の向上になる要因の一つです。しっかりこの機会に見直しすることをおすすめいたします。

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