住宅購入における予算はどのように決めていますか?
賃貸派の方もこの基準を満たせば住宅購入を検討しても良いかもしれません。
建物と土地について(定義)
一般的に経年とともに建物は価値は減少し、土地の価格は変動(上昇・減少)をします。言い換えれば、建物は消費をしていくのに対し、土地は消費はせず価値が変動します。土地は価値のある資産として残るのです。
このブログでは消費する建物金額と現金化できる土地金額に分けて考えます。
※建物の計算は、(総額ー現時点で土地のみを売却した金額=建物価格)と計算します。
それでは住宅を購入する基準となる最低条件と目標に分けて見ていきましょう。
ここだけはクリアしておきたい条件
・建物のみの金額とローン支払い期間における家賃相当額を比べた場合、建物金額が下回っていること
ex) ローン支払い期間 35年(420ヶ月)
土地建物総額3,500万円 (内建物金額2,500万円)
現在家賃70,000円 (共益費、駐車場含)
これから払うであろう35年間の家賃総額
70,000 × 420 = 2,940万円
建物価格が2,500万円ですので、絶対条件はクリアしていることになります。
住宅購入で目指すところ
・住宅ローンの月々の返済額が今支払っている月々の家賃(引越しをする場合はこれから支払う予定の家賃)がローン月々の返済額(自己資金分は考えず全て借入した場合で計算)を大幅に上回っていないこと
このように出費を最小限に抑え貯金率を維持し、生活水準を向上させることは、家計も心も豊かにしてくれる要因です。住宅を購入する際の1つの指標にしていただければ幸いです。
住宅ローン支払い以外に発生する金額について
ここで疑問に思うことがあるかもしれません。「建物の修繕費用」や「固定資産税」がかかるのでは?
その通りですね。こちらは賃貸に住んでいれば発生しない費用です。
ただし、出費ばかりではないです。家計にとってプラスに作用することもあります。
「住宅ローン控除」もそうですし、「団体信用生命保険の加入による生命保険料の削減」もその一つです。
このように長期間で考えた場合、上記プラス要素とマイナス要素はどの項目についても数百万円程になる可能性のある項目ばかりですが、一方的に大きく家計を脅かすということにはなりません。
地価の変動リスクについて
住宅ローンの払い終わる時期を想定して地価の予想をするのは、未来の株価を予想するのと同じように明確にできるものではありませんので、土地の変動リスクは考える必要はありません。
住宅購入は家族にとっても大きなイベントです。住宅購入を家計にとっても家族にとってもより良い物にするための一つの指標になれば幸いです。
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